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<カフェジリオのケーキ>

カフェジリオのシェフ・パティシエは、日本洋菓子協会の初代会長を務められた久本氏が昭和15年に開いた老舗「ヒサモト洋菓子店」に縁あってお世話になり、久本氏のお孫さんである三代目チーフに師事しました。残念ながらご病気のため2005年にご逝去され、お店も閉店となってしまいました。
戦前・戦後の激動していく日本の家庭に変わらぬ安らぎを提供し続けた「ヒサモト」のレシピを引き継ぐ重責に身を引き締め、この不思議なぬくもりを帯びたケーキを、この札幌の地でお作りしてまいります。

多くのケーキのレシピは、主にヨーロッパで長い時間をかけて磨かれてきたもので、思いつきでアレンジしようとしても「珍しい」ケーキはできても「美味しい」ケーキはなかなかできないものです。
しかし、そんな「頑丈な」ケーキのレシピにも工夫のしどころがあって、それが「素材」です。

ケーキにとってもっとも大切な素材は「卵」で、ケーキのあの質感は卵がもたらす不思議であるといって過言ではありません。
カフェジリオでは余市滝下農園の平飼い鶏の卵を使っています。農園内で有機栽培によって作られた餌だけを食べ、自然に運動して育つストレスの無い鶏たちの卵。
そして、プリンなどの味を大きく左右する牛乳には、伊達の海が見える牧場で、牛たちのストレスを考慮して一日の生産量を限定して丁寧に作られる「草かおる」を現地から直送してもらって使っています。

伝統的なレシピの中でこそ際立つ豊かな素材の味をお楽しみください。



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<ヨーロッパの伝統が磨いた菓子を、厳選素材でお作りしています>

粉を意味する「ポルポ」と溶ける音を意味する「ロン」を名前の由来に持つ「ポルポローネ」は、口溶けする前に願い事を唱えられたら、その願いが叶うと言われ、「幸福をよぶお菓子」として欧州でクリスマススイーツとして愛されているお菓子です。

猫の舌(langue de chat)という名前を持つラングドシャや、メディチ家からフランス王家に嫁いだカトリーヌ・ド・メディシスが伝えたので「フィレンツェの菓子」の名を持つ「フロランタン」など、多くの焼き菓子はヨーロッパの歴史が、育んだものです。

カフェジリオでは、これらのトラディショナルな焼き菓子を、基本に忠実に、そしてその精神に忠実にお作りしています。
そして、ここにも厳選された素材の味が活きているのです。